ハンバーグの歴史

vol.09

ハンバーグソース人気No.1!デミグラスソースは日本独自のソースだった!?

日本において、「ハンバーグ(ハンブルグステーキ)」という名称と現在に続く調理法が合致する料理が公の場で披露されたのは明治15年(1882年)のこと。日本初の料理学校「赤堀割烹教場」の開校披露の席上でした。
この時のソースはトマトソース。その後、ウスターソースの流行を経て、明治30~40年代ごろにデミグラスソースがポピュラーな存在になったとされています。

デミグラスソース グーグー

フランス語で「demi(半分)+glace(煮詰める)」=「ドミグラス」
ブラウンソースを適量まで煮詰めたソースを意味。英語読みの「デミグラス」という呼び方が現在では主流となっています。

日本では100年以上に渡って愛され続ける“洋食のソースの王様”デミグラスソースですが、本場フランスでは現在ほとんど使われていません。
手間やコストが掛かること、重厚な味わいが素材に勝ってしまうことなどを理由に、20世紀中期には廃れてしまったようです。
ソースは「使いきり」で「素材の味を引き立てるもの」という考えのフランスよりも、「継ぎ足し文化」と「醤油文化」が根強い日本の方が、デミグラスソースとの相性がよかったのかも知れませんね。

醤油や日本酒、味噌など、日本ならではの素材と合わせる料理店も少なくなく、ガラパゴス的に進化を遂げてきたデミグラスソース。
もはや、日本が誇るオリジナルのソースと言っても過言ではないでしょう。

多くのランキングが証明する「ハンバーグの王道ソース=デミグラスソース」

  • 2009年 ハインツ日本(株)調べ「自宅で作る煮込みハンバーグのソースで1番多いのは?」
  • 2014年 ドコモみんなの声調べ「ハンバーグにかけるソースといえば?」
  • 2015年 味の素(株)外食デリカ事業部調べ「好きなハンバーグは?」
  • 2017年 nifty調べ「ハンバーグソース人気ランキング」

すべて1位はデミグラスソース!

ひと口にデミグラスソースと言っても、思い描く味は人それぞれ。
あなた好みのデミはどんな味わいですか?

更新:2019年02月27日
※ 内容は記事更新時の情報です。
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