ハンバーグの歴史

vol.02

日本ではじめて「ハンバーグ料理」を食した偉人

日本ではじめて「ハンバーグ料理」を食した偉人

偶然じゃあない”選ばれた”・・・”奇跡”だよ

実はハンバーグが日本に伝わった正式な記述は残っていません。しかし、ラーメンやカレーの日本伝来が共に1859年(安政6年)の「安政の開国」による横浜港の開港とされているように、この頃同じく伝わった可能性が高いと言われています。
横浜港と同じく函館港・長崎港が開港し、後に新潟港・神戸港も続きます。その際、多くの西洋文化が日本に伝来されました。なかでもハンバーグに関しては、1988年(昭和63年)にハウス食品工業が出版した「ハンバーグラプソディー」という文献に興味深い説があります。

1861年、長崎の医学者・松本良順の家で開かれた、オランダ人医師・ポンペを囲んだ宴の席で「豚ビストク」が提供されました。「ビストク」とはオランダ料理書によると、「ビトーク・ア・ラ・リュース」のこと。 これは「ロシア風ビトーク」というロシア風挽肉料理の一種であり、それはつまり「ハンブルグのビフテキ」=ハンバーグのことであります。これが日本人とハンバーグ的な料理の初めての出会いのようです。(これ以外に文献での記述は発見できていません)

松本良順は、西洋医学所頭取、将軍侍医などを務めた人物。牛乳の摂取や海水浴の普及も行ったとされています。
また、日本で唯一「征」の字を使用している日本医薬品製造社製の「征露丸」に当人の顔写真がロゴとして使用されていることでも知られています。あの新選組とも交流があり、滋養のために養豚を進めたそうです。もしかしたら、新選組の隊士たちも良順の勧めにより、ハンバーグ的な料理を食べていたのかも知れませんね。

更新:2016年05月19日
※ 内容は記事更新時の情報です。
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