チルド・冷凍ハンバーグレポート
vol.07
【特別企画】コンビニ3社ハンバーグ食べ比べ
2010年(平成22年)に発売されたセブンイレブン『金のハンバーグステーキ』が初年度から200万食の大ヒット!
これを受け、各社が高級路線のプライベートブランドを確立。今やどのコンビニにもプレミアムなハンバーグが並んでいます。
2017年(平成29年)4月には7度目のリニューアルで『金の直火焼ハンバーグ』となりましたが、セブンイレブンの出店ボリューム(全国2万店)もあって、知名度・人気ともにトップを爆走中!
では、その実力やいかに…?他社のコンビニバーグも含め、徹底レビューです!
■セブンイレブン
商品概略
黒毛牛肉(アンガス種)100%使用!ジューシーな ALLビーフハンバーグ。
調理方法をこれまでのオーブン焼きから、「鉄板焼き+直火焼き」製法に変更。これにより、さらに香ばしさ、風味がアップ!
仔牛の骨を煮込んだフォンドボー使用した自家製デミグラスソースで、コクと旨味もアップ!
実食した感想
口の中でほろほろとほぐれるやわらか食感。ビーフのコクも感じられ、1番肉の味わいが強い印象。割っても肉汁が出ない「閉じ込め系」で、断面もきれいな粒ぞろい。
ソースはほんのりビターで深い味わい。レストランを思わせる高い完成度です。
ひと言補足
セブンイレブンはチルドのレギュラー(低価格)商品、冷凍、惣菜と常に多種多彩なハンバーグをラインナップ。『金の直火焼ハンバーグ』以外にもハンバーグに関してかなり力を入れています。
■ローソン
商品概略
肉の食べごたえ、口どけのよい脂のイベリコ豚を使用。これにより、肉粒感とジューシー感のあるハンバーグに。
実食した感想
肉のみちみち食感を感じる確かな粗挽き具合。大ぶりな玉ねぎの食感も◎。
独特の酸味と際立つ甘味。とろみあるソースはやみつき系ながら、時間が経つとちょっとクドさを感じてしまうかも…!?
ひと言補足
公式サイト上では『プレミアムハンバーグ』表記。説明も簡素で、保存料・合成着色料・化学調味料不使用と最大の長所がありながらも訴求できていないのがもったいない…。
■ファミリーマート
商品概略
鉄板で焼き上げたハンバーグに特製デミグラスソースを合わせた商品。
実食した感想
割ると肉汁があふれ出すのはインパクト大。結構な弾力と噛みごたえをどう捉えるかが美味しさの分岐点か?
ソースはちょっとトゲトゲした味かと思いきや、後味はすっきり。
ひと言補足
公式サイトでは階層を掘り下げて行かないと見つからない上、『お母さん食堂』というブランドのアピールもなし。商品説明も商品名通りに留まるなど、売り出す気配があまりに希薄な感じを受けてしまうのが非常にもったいない…。
■結論、どのハンバーグも…
結論、どのコンビニバーグもおいしい(笑)。
宣伝展開含め、ハンバーグの価値を底上げしたセブンイレブンはやはりアッパレな印象です。
今や、どの商品も袋のまま立たせる形でレンジアップ可能。
※湯煎の場合は約10分(ファミマ商品のみ70~80度(沸騰しない程度のお湯で)と注釈あり)の温め
このお手軽さと、夕食需要に応えるだけの品質が現在のコンビニハンバーグの主流です。
それぞれ濃いめのソースとのマッチングで仕上がった商品なので、ちょい足し的なアレンジよりは付け合せにこだわった方が楽しめそう?
茹でたほうれん草、軽くソテーしたじゃがいも、ホールコーンなど、野菜をソースに絡めていただくのがオススメですよ♪
執筆:バーグマン田形
日本ハンバーグ協会理事長。2,500食以上のハンバーグを食べ続けてきたハンバーグマニア。自身が定義付けした「進化系ハンバーグ」を多数プロデュース。食品メーカーやコンビニとのコラボ実績、メディア出演実績も多数。ハンバーグの歴史、最新情報等、ハンバーグのことなら何でもお任せ!
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