理事長が斬る!
vol.58
ハンバーグはなぜ楕円形(小判形)なのか?
ハンバーグを食べていて、ふと思うことはないでしょうか。
「なんで、ハンバーグの形って楕円形(小判形)なの?」
これって理由があるのでしょうか…?
■楕円形(小判形)のヒミツはハンバーグの作り方にあり
それは、ハンバーグの作り方が大きなポイントです。
ハンバーグを作る際、肉だねを丸めてから手のひらで伸ばすことがポピュラーです。
また、両手を使ってパタパタと、いわゆる「空気抜きの作業(=厳密には肉だねを効率よく結着させるため)」をする方も多いはずです。
すると、どちらも自然と楕円形(小判形)になるわけです。
あえて、手間をかけて丸く成形し直す方は少ないのではないでしょうか。
肉だねは手の体温でダレてしまい、その分味も落ちてしまいますので、素早く作業する必要があります。
なので、手間の面、味の面から見ても、楕円形(小判形)が主流派になっているのです。
また、丸めた球形状のままだと、フライパンや鉄板では接触面が少なくなり、火の通りが悪くなります。
ならば、小さいサイズにするなり、揚げるなり、煮込むなりすれば…。そう、これってミートボールや肉団子ですよね。
ジャンルの線引きが微妙なところではありますが…(弱火)
■楕円形(小判型)であるメリットまとめ
- 成形しやすい
- 火が通りやすく、焼きムラができにくい
- フライパンや鉄板に隙間なく並べることができ、効率がよい
- 皿に盛り付けた際のバランスがよい
こういった理由から、ハンバーグは楕円形(小判形)が主流になっているのです。
アメリカを始めとする欧米諸国での「ハンバーグ料理」は、ハンバーガーのパテとしての「ハンバーガーステーキ」が基本。
なので、バンズの形に合わせる意味でも、丸い形が主流のようです。
また、ハンバーグ専門店などで人気の「牛肉100%、つなぎなしタイプのハンバーグ」は、厚みのある「フットボール型」「俵型」が主流です。
これは、炭火の高温で焼き上げるなど、設備が整った外食ならではのスタイルといえるでしょう。
更新:2018年10月18日
※ 内容は記事更新時の情報です。
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