理事長が斬る!
vol.57
「ハイリハイリフレハイリホ~♪」80年代ハンバーグCMの世界に迫る
チルドハンバーグの代名詞的存在と言えば…
マルシンハンバーグ(1962年~)
イシイのチキンハンバーグ(1970年~)
丸大チキンハンバーグ(1978年~)
やはり、この3種類ではないでしょうか。超ロングセラーにして超メジャー!
日本の食卓を長い間支えてきた、まさにリビング“ダイニング”レジェンド!!
NHK(日本ハンバーグ協会)では敬意を込めてこう呼んでいます。
『チルハン(チルドハンバーグ)三銃士』と!
80年代はそれぞれテレビCMで見かける機会が多く、家庭で楽しむハンバーグのイメージを鮮烈に刻みつけたものです。
■ハンバーグ界No.1メジャーCMは丸大ハンバーグ!?
♪ハイリハイリフレハイリホ~
ハイリハイリフレッホッホ~
大きくなれよ♪
1979年から放送された、丸大ハンバーグのCM曲。
昭和世代なら、ご記憶の方は多いはず。
異常に耳に残る呪文のようなフレーズは、口ずさみたくなること必至です。
▲丸大ハンバーグCM
何語なの?
何の意味?
実は、歌詞はジャズでいうところの「スキャット」で、「ダバダバ」「シュビドゥワ」のように特に意味はないそう。
「ハイディフレ」かも知れませんが、まぁどっちでもいいでしょう。
とりあえず、ハンバーグが食べたくなる魔法の呪文には違いありません。
初期版では、女の子から巨人にハンバーグをプレゼント。
ハンバーグをもらった巨人が姉弟に「大きくなれよ」の名セリフ。
♪ま・る・だ・い・ハ・ン・バ・ァ・グ♪
丸大食品のロゴでエンド。
実はこのCMには別バージョンも存在します。
後期版(80年代中期?)では、前回のお返しとして、巨人からカゴいっぱいの丸大ハンバーグをプレゼント。こちらの方が「大きくなれよ」の説得力十分ですね。
巨人の格好もシュッとしてきました。なんだか、C・W・ニコルのような雰囲気です。
ビーフハンバーグは残念ながら絶版のため、現在はチキンハンバーグのみ。初期ラインナップにはポークハンバーグもありました。
今ならむしろ需要がありそうな気が…。ぜひ復刻してほしいものです!
このシリーズには、「雪が降り積もっているバージョン」も存在します。
姉弟が作った雪だるまを屋根に置くイタズラ?をして去って行く巨人。もはや、ハンバーグ関係ありません。
もしかしたら、他にもバージョンがあるのかも…?
■味もCMもバリエーション豊富だったマルシンハンバーグ
当時は、マルシンハンバーグのCMも色んなバリエーションがありました。
♪マ~ルシン マ~ルシン ハンバーグ♪
この決めフレーズをご記憶の方は多いはずです。
でも、丸大のようなインパクトがないので全般的には記憶に残りにくかった…(弱火)。
▲マルシンハンバーグCM
白いパッケージでおなじみのマルシン。
永遠のスタンダード的存在ですが、上記CMのように80年代には様々なアレンジ商品がありました。
この流れ、しばらく控えめだったのですが…近年再び、バリエーションが拡大!
懐かしの味を活かしつつ、現代風にアップデートされた商品が続々と登場しています。
スーパーにおける「チルドハンバーグコーナー」の扱いは「ハム・ソーセージコーナー」を間借りしているような感じがほとんど…(弱火)。
限られたスペースとあって、スーパー側も無難な商品をセレクトする機会が多いです。
なので、これらのバリエーションも見つけにくいかも…。
だからこそ、見つけたときの喜びは格別の『はぐれバーグ』!
お近くはもちろん、旅先のスーパーなどもぜひ『フィールドバーグ』してください!
■イシイのCMはハンバーグよりもミートボールが人気!?
イシイはハンバーグよりもミートボールのCMの方がヘビロテされていた印象。
「イシイのおべんとくん ミートボール」はまさにお弁当に欠かせない人気ものでしたね。
▲イシイのミートボールCM
▲イシイのハンバーグCM
イシイのハンバーグは、この時点でも合成保存料不使用。
牛肉と鶏肉の合挽きハンバーグは珍しいかも!?
現在はチキンハンバーグ1本で、国産鶏肉100%使用の上、無添加調理を徹底しています。
アラフォーの理事長バーグマン田形的には、「BIG130」のCMが印象深いです。
食べ盛りに推奨するという意味合いなのか、「130cmをこえたら」のキャッチコピーが商品名となったハンバーグです。
CMでは身長128cmの子どもがハンバーグを食べられずに悔しがるシーンがありましたが、当時の私がまさに128cm!
それもあって、強く記憶に残っています。
現在も好調の『チルハン三銃士』を超える商品は登場するのか!?
ちなみに、チルドハンバーグ業界が成熟期に入ったといわれる1987年の売り上げランキングは、1位 マルシン、2位 イシイ、3位 丸大でした。
あれから30年。2018年現在でも、これら3社の看板商品が売り上げランキングの上位をキープしているのが実情です。
クオリティに勝る商品やヒット商品は数あれど、認知度やリピート率において『チルハン三銃士』を超えるものはないのかも…!?
ハンバーグ商品のテレビCMがなくなって久しい昨今。このブ厚い壁を超える商品の登場は、あるのでしょうか…?
当時の時代背景的には「ハンバーグ=子どもの大好物」でした。
ならば、ここに今の時代ならではの「本格志向」をプラスしたらいかがでしょうか。
再び子どもたちが夢中になるハンバーグ商品の登場が、チルドハンバーグ業界に革命を起こす鍵かも知れません…(強火)。
※ 内容は記事更新時の情報です。